先輩インタビュー

三重県水質検査センターで活躍する
先輩職員からのメッセージを
ご紹介します。

検査員

大好きな地域の
海や川を守る、
やりがいに
あふれた仕事です。

入社

2019年中途入職

所属

検査管理課

学歴

三重大学 生物資源学部卒業
同大学院 生物資源学研究科修了

三重県水質検査センターの職員

「地域の水環境は私が守る」
高い志と使命感を胸に。

 私の祖父母は志摩で漁業関係の仕事をしています。そのため私も小さいころから釣りをするなど、海の生き物と触れる機会が多くあり、「海や川を大切にしなければ」との意識がいつのまにか自然と芽生えていました。大学卒業後一旦は接客業の仕事に就いたのですが、やはり「地域の水環境の保全に貢献できる仕事がしたい」と思うようになり、三重県水質検査センターに転職しました。結婚して家庭を持っていた私にとって仕事と家庭を両立させながら自分のペースで働けるというところも、転職を決めた大きなポイントのひとつ。労働環境が快適なところも非常に魅力的でした。

一人ひとりに寄り添った
正確でていねいな対応を。

 入職後は、私の地元である伊勢・志摩地域の検査業務を担当することに。浄化槽検査員として各家庭などに設置されている浄化槽の検査を実施しています。入職当初は、浄化槽と下水道の違いもよくわかっていない状態でした。講習や研修を受講し、先輩検査員について実際の検査に立ち会うなどしながら経験を積み、はじめてひとりで検査を任されるようになったときはとても身が引き締まる思いだったことをよく覚えています。
 検査員は適切に検査を実施することはもちろん、お客さま一人ひとりにあわせて、ていねいに対応することがとても重要です。私たちが検査に伺うのはおもに一般家庭。関わるお客さまの対応は家庭ごとにぞれぞれ違い、浄化槽についての理解度や環境への意識も人によって全然違います。志摩地域には、私の祖父母のように日頃から海を相手に生活している方も多いからか、水環境への意識も高い方が多く、「少しでもおかしいところがあったらなんでもいってね」と熱心に検査結果を聞いてくださる方も。その反面なかには、法律で義務づけられている定期的な保守管理や清掃を怠ってしまっているお客さまもいます。そこで、浄化槽に関する決まりや定期点検の必要性などについてしっかり地域の方々に周知していくことも私たち検査員の重要な役割のひとつ。そのため私はただ検査結果や状況を報告するだけでなく、お客さまにしっかり納得・理解していただけるていねいな説明、そしてお客さま一人ひとりによりそった誠意ある対応で、「正確な情報を正しく伝えられる」よう心がけています。

さらなる経験を重ね、
浄化槽の
エキスパートをめざす。

 今でも検査員として現地検査を担当することもありますが、現在私は検査管理課に異動となり、おもに検査員の実施した検査結果を検討し、最終的な適正・不適正の判断をする業務のほか、検査員のための判断基準をまとめ、新人検査員のための検査マニュアルを整備するなどの仕事を担当しています。地域に設置されている浄化槽にはさまざまなメーカー・年代・タイプのものがあるほか、浄化槽は年々ハイテク化し、内部の仕組みが複雑になってきています。そのため私は、これからも常に浄化槽の知識・情報をアップデートして、現場の検査員から質問や相談があった際、浄化槽のことならなんでも的確に答えられるようにできればと考えています。実際にいろいろなところに行き、地域のお客さまと触れ合うことのできる検査員の仕事も楽しいですが、検査員をフォローする検査管理課の仕事も、とてもやりがいのある仕事。検査員から「アドバイスどおりにやったら無事上手くいきました」などの報告を聞いたときの達成感は格別です。

検査員

育ててくれた
地域の海や川、
そして人々に、
恩返しができるように。

入社

2021年

所属

検査第一課

学歴

三重大学 生物資源学部卒業

三重県水質検査センターの職員

さまざまな地域の人々と
関わり、地域貢献できる仕事。

 小さいころから地域の海や川などで遊ぶことが好きな子どもで、海洋生物に興味をもっていました。そこで大学は生物資源学部に進学しましたが、就職活動の時期になっても、私は将来の進路について、明確なビジョンをなかなか定められずにいました。そんなとき偶然見つけたのが三重県水質検査センターの求人。求人募集で、各家庭に設置されている浄化槽の現地検査を実施する「浄化槽検査員」の存在を知りました。当時はまだ浄化槽が何なのかもよく理解していなかったですが、いろいろな人と話すことが好きな私にとって、地域の人々と関わりながら、地域の環境保全に貢献し、地元に恩返しができる浄化槽検査員の仕事はとても魅力的でした。

手厚いサポートのもと、
日々発見・成長できる現場。

 私は入職後まずは、検査企画課に所属。そこで検査員の講習や研修を受け、検査員としての知識を勉強する傍ら、各検査員の毎日の検査箇所の割り振りを決める業務を担当していました。無事に浄化槽検査員の資格を取得し、入職後1年ほどたったころ、「実際に現地検査をして地域に貢献したい」との思いが強かった私は、上司に検査課への異動を直談判。上司や人事の方々は、新人の私への気遣いから慎重にじっくりと育てる方針だったようですが、「それなら」とすぐに私の希望を尊重してくれました。意気揚々と検査員デビューした私でしたが、最初は失敗もたくさんしてしまいました。道に迷って検査先にたどり着くことができず、「三重県水質検査センターの車が近くを右往左往しているけど、迷っていない?」とお客さまからセンターに心配のお電話をいただいたことも。先輩方に電話で道案内をしてもらうなど、さまざまなフォローをしていただいたおかげで、最近ようやく、ひとりでもしっかりと検査を実施できるようになってきました。私のやる気を汲んで検査員に挑戦させてくれた上司の方々や、親身になってサポートをしてくれた先輩方にはとても感謝しています。また、検査員の仕事をしていると、たくさんの新しい発見があります。毎日違う現場へ行き、さまざまな人に出会えることもこの仕事の魅力のひとつ。検査終わりに、検査先のお客さまといっしょに庭先に落ちている栗を拾って「良かったら」と、お土産にいただいたことも。地域の人々と交流しながら、地域環境にも貢献できる、楽しくてやりがいもある仕事です。

自由度の高い職場で
プライベートも充実。

 浄化槽の検査では、午前中や午後など、おおまかに検査時間が指定されている検査箇所はあるものの、1日のなかでどのような順番で検査に回るのかや、検査の進め方などについては、基本的に現場の検査員一人ひとりに任されています。そこで私は、割り振られた検査箇所について、効率の良い検査順序を事前に調べて検討。予定よりも早く1日の業務を完了させることを目標に日々の検査業務に取り組んでいます。また、そもそも現地検査は基本的に日が落ちるまでに終わらせなければならないことに加え、検査員は現場へ直行直帰することが多いので、必然的に夜遅くまで残業をすることはないのですが、就業後の予定にあわせて「今日はがんばって詰めて検査を実施して早めに終わろう」などの調整がしやすい点もうれしいポイント。プライベートの時間もしっかり確保することができ、公私共にとても充実した日々を送れています。